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よく聞かれること。
ライターの仕事をしていると、よく聞かれることがあります。
それは、「フリーライターしてるなんてすごいですね」
「やっぱり書くことが好きだったんですか?」というふたつ。
ライターをしているみなさんが口を揃えて言われていますが、
私も「フリーライターってすごい」とは思っていません。
フリーランスという働きかた自体が、
上限のない夢を持てる、すばらしい仕事である反面で、
すべての責任は自分にあり、
営業から経理までひととおりできて初めて仕事が回ります。
フリーになるまで、自分がこんなに経理やマネジメントが苦手だと知りませんでした。
今でも、もろもろの下手くそさにのたうちまわっています。
全然すごくなんてない。社会人として、どうなのよと。
よく、「会社勤めが合わないからフリーランスになろうかな」という言葉も聞きますが、
その場合はフリーになったとたんに、引く手あまたになる位の天才じゃないと難しいかもしれません。
「会社でも、それなりに立ち回れる」というバランス能力が、もっとも必要な気がします。
そして「書くこと」について。
私は商業ライターなので、正確には「書きたいこと」は書いていないのです。
クライアントの書いてほしいことを書く=商業ライター
・・・だと思っています。
わたしができる、得意なことは取材対象者のスペシャルを引き出すこと。
そして、その素敵なできごとに合う言葉を探します。
例えば、
大枠が決まっている原稿に、ちょっとだけ魔法をかけるようなことです。
書くことが好きなんじゃなくて、
魔法が起きるその瞬間が好きなのかもしれないですね。
(今書いていて気づいた。ブログって大事。)
Posted on 2015-07-01 | Posted in blog | Comments Closed